ポール・へニングセン（1894-1967）は、デンマークの女優アグネス・へニングセンを母として、コペンハーゲンに生まれました。キャリアの初期には伝統的な機能主義建築に携わった後、照明分野へと関心を移しました。また、活動の幅は文筆活動にも及び、ジャーナリストや作家としても活躍。彼の存在は、デンマークの思考やデザインに大きな影響を与えました。
ルイス・ポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年に亡くなるまで続きます。また、ヘニングセンは同社の広報誌「NYT」の初代編集者を務めました。この「NYT」は、当時ルイス・ポールセン社のCEOであったソーフス・カストラップ・オルセンが、デンマークの新聞社からライターとしての活動の場を失ったヘニングセンに贈ったものです。（彼の政治的、文化的意見は当時、かなり急進的なものでした。
ポール・へニングセンがパイオニアとして切り開いてきた照明分野の業績 「影と光、グレア、光による色の再現、そしてそれら光の特性を人間の福利に結びつくように利用すること 」は、今もルイス・ポールセン社が実践するライティング・セオリーの基礎となっています。