Alvar Aalto

最も影響力を持った20世紀の建築家の一人であり、建築評論家のジーグフリート・ギーディオンが「北欧の賢人」と例えたアルヴァ・アアルト(1898–1976)は、フィンランドのクオルタネに生まれました。生涯200を超える建物を設計し、そのどれもが有機的なフォルム、素材、そして光の組み合わせが絶妙な名作として知られています。市庁舎、劇場、教会、図書館、大学といった公共建築とともに公共住宅プロジェクトや個人宅の建築も手掛け、パイミオ市の結核療養所(パイミオ・サナトリウム)やヴィープリ図書館、マイレア邸といった有名建築を残しました。

建築は家具と補完し合うものと考えていたアルヴァ・アアルトは、自身が設計した建築に合わせて内装や家具のデザインも多く手掛けています。最初の家具のデザインは1931〜32年、パイミオのサナトリウムのために行われました。このプロジェクトは世界的な注目を集め、1935年に創業したアルテック社は、こうしたアアルト夫妻がデザインする家具、照明器具、さらにテキスタイルの世界的な販売を進めていくことになります。彼らのプロダクトは、合理性を考えたパーツのスタンダード化、新しい製造技術の開発など、量産を念頭に置いた先進的な考えが取り込まれていきました。

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