Arne Jacobsen
デンマークを代表する建築家 アルネ・ヤコブセン(1902–1971)の名は、モダニズムの代名詞とも言えるほど各方面で知られています。その独特のビジョンは今日、数多くのデザイナーに影響を与えるほか、家具をはじめとする彼の多くの作品がデンマークのみならず世界中で名作として高く評価されています。
建築家として数々の名作を残したヤコブセン。デンマーク国立銀行、コペンハーゲン北郊外に位置する集合住宅とベルビューシアター、そしてオーフスの市庁舎などは今日、モダニズム建築の金字塔として知られています。また、テーブルウエア、ドアノブに至るまで、建物に関わるあらゆるものをデザインし、自身のビジョンを総合的に表現したプロジェクトにも取り組んでいます。その好例が、SAS ロイヤルホテル(現ラディソンブルー・ロイヤルホテル)です。建築設計のみならず内装、家具と総合的にデザインを担当しました。
精力的に建築プロジェクトをこなしたヤコブセンですが、教育にも力を注ぎ、1956年から1965年の約10年間、デンマーク王立芸術アカデミーで教授を務めました。