トルクメン スレイマン ギュル アンティークラグ T-1632
Designer | |
Year | 1920年~頃 |
Size | 2200×1500 |
Collection | |
Brand |
|
トライバルラグとは、西・中央アジアの部族が家族の暮らしや儀礼のために織り上げた毛織物の総称です。絨毯やキリムのほか、袋物や紐、動物の装飾など、生活に欠かせない道具として作られてきました。
ギャッベやペルシャ絨毯など都市工房で販売用に生産された絨毯とは異なり、 1950年頃以前のトライバルラグは商業性とは無縁に自家用の道具として織られたものです。天然染料(植物・虫・鉱物など)による微妙な『色斑(いろむら)』と深みのある色合い、手紡ぎ羊毛の不均一な表情、羊毛の経年による艶。こうした特徴が重なり合い、その時代にしか織り得なかった表情を見せています。
一方で1950年代以降になると、木綿のタテ糸や機械紡績の糸、合成染料が一般的になり、1960~70年代には欧米市場での需要を背景に、商業的に織られるラグが増えていきました。今日「トライバルラグ」として流通しているものの多くは、この時代以降に織られたものが中心です。
天然染料や手紡ぎ羊毛で織られた同じ質のラグは、今ではもう作られることがなく、完全に生活の道具として織られた時代の産物です。暮らしに寄り添う実用品であると同時に、後世に残していくべき一枚です。
Additional info
アフガニスタンが最も安定して充実していた時代に、トルクメン族によって織られたアンティークラグ。濃い赤い色が多いトルクメン絨毯には貴重な、明るめの茶系(茜染め)の糸で織られています。スレイマンギュル(家紋)と呼ばれる大型で落ち着きのある紋様も特徴的です。
地域・部族: |
アフガニスタン北部
アンドホイ地方
トルクメンエルサリ支族
|
素材・色: |
羊毛
|
納期目安: |
約1週間
|
配送料金: |
区分B 〉
|
¥440,000