Vilhelm Lauritzen

1894-1984

1930年代と1940年代、デンマーク建築史のなかでも最も重要な建築家のひとりであるヴィルヘルム・ラウリッツェンは、ルイスポールセンとのコラボレーションで数々の照明器具をデザインしました。それらの多くは、その後何年にもわたりルイスポールセンが製造を続けていましたが、ラウリッツェン自身が設計したラジオハウス(デンマーク放送局)のために制作した4つのランプが、2016年に復刻しています。

ヴィルヘルム・ラウリッツェンは、デンマーク建築の機能主義を牽引したパイオニアでした。ノーレブロ・シアター、デールス・ヴァレフース・デパートメントストア、ラジオハウス、そして最初のコペンハーゲン空港など、当時を代表する重要建築を多数手がけました。特にラジオハウスとコペンハーゲン空港は、現在、デンマークの重要建築物に指定されており、ヨーロッパ建築におけるモダニズムのモニュメントと言われています。

ラジオハウスの設計は1934年に始まりましたが、第2次世界大戦のため工期が遅れ、1941年に建物自体は完成したものの、第1期工事が竣工したのは1945年でした。工期が延びたことで、ラウリッツェンにはあらゆるディテールを完璧に仕上げ、さらに建物内で使う照明と照明器具をルイスポールセンと共同開発する時間が生まれました。彼が目指したのは、機能的であるだけでなく、華やかさを備えながらも控えめな照明でした。その後60年以上が経過し、デンマーク放送局の新社屋への移転した後の2008年、この建物はデンマーク王立音楽アカデミーに引き継がれることとなりました。その修復工事では、可能な限りオリジナルの照明を残し、丁寧な作業が行われました。

また、ラウリッツェンの設計事務所に勤めていたフィン・ユールも、自邸の書斎で同タイプの照明を使用しています。

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